量子革命
著 者:
マンジット・クマール
出版社:
新潮社
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デカルトの誤り
著 者:
アントニオ・R・ダマシオ
出版社:
筑摩書房
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生物と無生物のあいだ
著 者:
福岡伸一
出版社:
講談社
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進化しすぎた脳
著 者:
池谷裕二
出版社:
講談社
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重力とは何か
著 者:
大栗博司
出版社:
幻冬舎
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ブラックホール
著 者:
マーシャ・バトゥーシャク
出版社:
地人書館
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脳はこんなに悩ましい

書籍情報

【単行本】
No image
著 者:
池谷裕二/中村うさぎ
出版社:
新潮社
出版年:
2012年12月
【新潮文庫】
No image
著 者:
池谷裕二/中村うさぎ
出版社:
新潮社
出版年:
2015年11月

「池谷裕二×中村うさぎ」対談本。二人の個性がかけ算されたようなおもしろさ

男女の恋愛や性、進化、遺伝子と可塑性、自意識と言語、錯覚など、俗的なものから哲学的なものまでテンポのよい会話がなされる。これまでの池谷裕二の著書とは異なり、性に関する話題もわりと多い。これは中村うさぎとの対談だからこそだが、彼女は脳にも詳しく哲学的でもあるので、男女のことに限らずどの話題もおもしろい。

「科学の力で遺伝子を自在に操作できつつある人類は、今や、新種の生命体を自ら創作する能力を手にする段階にいる」と池谷は述べる

デザイナー・ベイビーの話題では、ちょっとSF的な話が登場する。富裕層は高IQ遺伝子などの有利な遺伝子をつけ加える「DNA整形」を行い、狙い通りの子供をつくる。その優秀な子供は、さらに優れた「DNA整形」を自分の子供に施す。一方、貧困層はそれができず、二極分化が進む。それが何世代も続いたあと、この二つの階層の男女が交わったとする。しかし子供は授からない。「人為的にDNAに手を加え続けると、ヒトが別の「種」に変化してしまうかもしれない」という。

著者二人が遺伝子診断を受け、その結果をもとに会話する

「先祖のルーツ」「酒飲み遺伝子」「記憶力」「知能」など、たくさんの項目の診断結果をもとに会話する。中村うさぎの「創造性の遺伝子」は、最高の遺伝子だそうだ。池谷には「世界レベルのスプリンターたちが持っているものと同じ遺伝子」があるという。思い返してみると、池谷は運動部でもなかったのに「朝練や夜練を毎日続けている陸上部員よりも足が速かった」そうだ。もちろんこれは自慢ではなく、ここから「才能」や「遺伝子検査の難しさ」について述べている。

ひとこと

遺伝子の話題をピックアップしてご紹介したが、他にもさまざまな話題がある。モルヒネとナロキソンという薬物をもちいた「プラシーボ効果」の実験もとても興味深い。その締めくくりで池谷はこう述べている。「物質世界と精神世界という、あまりにも質的に異なる両世界の接点が、ここに垣間見える」と。

初投稿日:2014年10月08日

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