これが物理学だ!
著 者:
ウォルター・ルーウィン
出版社:
文藝春秋
No image
デカルトの誤り
著 者:
アントニオ・R・ダマシオ
出版社:
筑摩書房
No image
宇宙を創るダークマター
著 者:
キャサリン・フリース
出版社:
日本評論社
No image
意識と自己
著 者:
アントニオ・R・ダマシオ
出版社:
講談社
No image
物理学者のすごい思考法
著 者:
橋本幸士
出版社:
集英社インターナショナル
No image
量子革命
著 者:
マンジット・クマール
出版社:
新潮社
No image

元素の起源や星が輝く仕組みに興味がある方におすすめの本

僕らは星のかけら
著 者:
マーカス・チャウン
出版社:
無名舎
No image

好奇心をそそる、壮大な、しかし難解なテーマを、やさしく解説している。読ませる物語に仕上げている。それが、本書の魅力だ。

著者はこう述べている。「人間の起源が宇宙にあったという驚くべき事実がどのように解明されたか、原子をつくり出した魔法の炉がどのようにして発見されたかという話は、今までに語られたことのない壮大な科学物語の一つである」と。

本書は、星はどのようにして光り輝いているのか、あまたの元素はどのようにして誕生したのか、その探求を謎解き風の構成で語り尽くした一冊だ。

謎解き風の構成は本書の魅力だが、難解な内容を理解するという点では、読むのを大変にしているとも言えるかもしれない。やさしい解説ではあるが、テーマそのものの難解さは当然ある。もし、核反応という言葉を聞いて、その知識に自信がなければ、この本を読むのは大変だと思う。

それでも、この本をおすすめしたい。それは、この本のテーマが壮大で、かつ、物理学のすごさを感じさせる本だから。難しい内容とはいっても、数式で書かれているわけではない。言葉で書かれているのだから、誰でも読み通すことができる。わからないところは気にせず読み進めれば、科学の物語として楽しむことができる。

もちろん、この本は、元素の起源や星が輝く仕組みを一般向けにやさしく解説している本なので、わからないところでは立ち止まり、熟読して、いくつもの知見を得ることもできる。

この本を読む前に、あるいは読んでいる途中で、夜空を見上げてみるといいかもしれない。はるか彼方の、あの星々が何でできていて、どうやって光り輝いているのか、それを明らかにすることのすごさを誰でも感じるのではないだろうか。

はるか昔、星で元素がつくられ、それが私たちの誕生へとつながっている。この本は、そのようなことを伝えている。

内容は書評ページを。

私は単行本を読んでレビューを書いた。文庫版はSBクリエイティブより出版されている。

初投稿日:2017年02月05日最終加筆:2022年12月28日

おすすめ本

著者案内

著者案内オリヴァー・サックスの画像「デイヴィッド・J・リンデンの本、どれを読む?」メイン画像「デイヴィッド・イーグルマンの本、どれを読む?」メイン画像「井ノ口馨の本、どれを読む?」メイン画像「櫻井武の本、どれを読む?」メイン画像「多田将の本、どれを読む?」メイン画像「リチャード・ドーキンスの本、どれを読む?」メイン画像「福岡伸一の本、どれを読む?」メイン画像「傳田光洋の本、どれを読む?」メイン画像「マイケル・S.ガザニガの本、どれを読む?」メイン画像「アントニオ・R・ダマシオの本、どれを読む?」メイン画像「池谷裕二の本、どれを読む?」メイン画像「リサ・ランドールの本、どれを読む?」メイン画像「ジョゼフ・ルドゥーの本、どれを読む?」メイン画像「V.S.ラマチャンドランの本、どれを読む?」メイン画像「村山斉の本、どれを読む?」メイン画像「大栗博司の本、どれを読む?」メイン画像

テーマ案内