これが物理学だ!
著 者:
ウォルター・ルーウィン
出版社:
文藝春秋
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デカルトの誤り
著 者:
アントニオ・R・ダマシオ
出版社:
筑摩書房
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遺伝子が語る免疫学夜話
著 者:
橋本求
出版社:
晶文社
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意識と自己
著 者:
アントニオ・R・ダマシオ
出版社:
講談社
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宇宙はなぜ美しいのか
著 者:
村山斉
出版社:
幻冬舎
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快感回路
著 者:
デイヴィッド・J・リンデン
出版社:
河出書房新社
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免疫学や生命科学の研究に興味がある方におすすめの本

免疫の守護者 制御性T細胞とはなにか
著 者:
坂口志文/塚﨑朝子
出版社:
講談社
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本書では、制御性T細胞の発見者である坂口志文が、自身の研究の歩みを綴っている。

生い立ちから、研究テーマとの出会い、制御性T細胞の発見の経緯、その医療への応用、将来展望まで丹念に描き出している。

制御性T細胞の発見のストーリーは、自身の考えやその実験方法、研究成果、研究者同士の競争や助け合い、当時の免疫学界の状況などを交えて展開される。

研究者の歩みが臨場感あふれる筆致で描かれているので、免疫学や生命科学の研究に興味がある方に多くの学びと刺激をもたらすのではないだろうか。「あとがき」で、つぎのように述べている。

「……若い研究者、学生の方々が、私が経験してきたこのような世界を面白く思い、それが研究を志す刺激になればうれしく思う。」

この記述から、生命科学・医学系の学生を主な読者に想定していると思われるが、この分野の研究に興味をもっている高校生にもおすすめできる。

科学の発見物語を好む私のような一般読者にとっても面白い本だが、免疫学をテーマにした一般書を読んだことがなければ、読み進めるのに時間がかかるかもしれない。

共著者の塚﨑朝子は「生命科学を専門とするジャーナリスト」。科学の発見物語として一般読者も楽しめるのは、その手腕によるところも大きいのではないだろうか。

第一章で全体を見渡し、その後の章で詳しく述べる、という構成になっているのもよい。

初投稿日:2024年05月07日

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