これが物理学だ!
著 者:
ウォルター・ルーウィン
出版社:
文藝春秋
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デカルトの誤り
著 者:
アントニオ・R・ダマシオ
出版社:
筑摩書房
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宇宙を創るダークマター
著 者:
キャサリン・フリース
出版社:
日本評論社
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意識と自己
著 者:
アントニオ・R・ダマシオ
出版社:
講談社
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物理学者のすごい思考法
著 者:
橋本幸士
出版社:
集英社インターナショナル
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量子革命
著 者:
マンジット・クマール
出版社:
新潮社
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DNA、RNA、タンパク質、そしてこれらの関係の基礎を〝学ぶ〟ことができる一般向けの本を探している方におすすめの本

細胞の中の分子生物学
著 者:
森和俊
出版社:
講談社
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DNA、RNA、タンパク質、そしてこれらの関係の基礎を〝学ぶ〟ことができる一般向けの本として、本書をおすすめしたい。この場合、冒頭から第3章までの約100ページをじっくりと読むだけでいい。

私たち自身の、この生命の不思議に目を向けたとき、DNA、RNA、タンパク質、そして、これらの関係のことをきっと知りたくなる。実際、そのような方は多いのではないだろうか?

もし、そのような方々が、DNA、RNA、タンパク質についての一般向けレベルの知識を効率良く得られる本を探しているのなら、この本をおすすめしたい。まず、約100ページの本として。

どれくらいのレベルの知識が得られるかについては、著者自身の言葉を紹介したい(書評ページのほうにも書いたけれど)。この本は、「生命現象の生物物理学」という著者の講義が下地になっている。この講義の受講生についてつぎのように述べている。

「この講義は誰が受講してもよく、文系の人や高校で生物をまったく履修しなかった人から、生物で大学受験をした人まで、まったくヘテロ(異質)な集団でした」

そして著者は、本書についてこう述べる。「本書は、この「生命現象の生物物理学」2回分の講義を下地にして、2回生向け「分子生物学」と「細胞生物学」の講義のエッセンスを加味し、一般の方々を対象として書き下ろしたものです。いわば、私の京大理学部での講義の集大成ともいえます」と。

このことから、高校から大学一般教養レベルの知識を得られる本と言ってよいのではないだろうか。

先ほどから、まず約100ページの本として、と書いているが、約100ページ(第3章まで)読んで本書が好みだったなら、つぎに約70ページの本として読み進めれば、「細胞内小器官」とタンパク質の「輸送」や「形成」や「分解」についての知識を得ることができる。(第4章、第5章)

この約170ページを読破すれば、今後、一般向けの生命科学関連の本が、きっと読みやすくなる。そして、生命の不思議、巧妙さを、今まで以上に感じとっているにちがいない。

最後、残りの約50ページ(第6章、第7章)が、いわば本書の〝花〟だ。約170ページを読み終えたとき、その〝花〟を鑑賞する知識が自分のなかに宿っていると感じたなら、最後まで読んでしまうはず。なにしろ著者は、この〝花〟を私たちが鑑賞できるように、DNAやRNAやタンパク質の基礎から丁寧に解説してきたのだから。その〝花〟の名前は、「小胞体ストレス応答」という。

初投稿日:2016年08月19日

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