これが物理学だ!
著 者:
ウォルター・ルーウィン
出版社:
文藝春秋
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デカルトの誤り
著 者:
アントニオ・R・ダマシオ
出版社:
筑摩書房
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宇宙を創るダークマター
著 者:
キャサリン・フリース
出版社:
日本評論社
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意識と自己
著 者:
アントニオ・R・ダマシオ
出版社:
講談社
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物理学者のすごい思考法
著 者:
橋本幸士
出版社:
集英社インターナショナル
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量子革命
著 者:
マンジット・クマール
出版社:
新潮社
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「原始重力波」とは何か、「Bモード偏光」とは何か、に興味のある方におすすめの本

宇宙背景放射
著 者:
羽澄昌史
出版社:
集英社
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本書の魅力は、著者の素顔が垣間見える、さまざまなエピソードを盛り込んでいるところ。なかでも、2014年3月にはじまった「原始重力波発見騒動」の顛末を描いているところが、おもしろい。

2014年3月、「原始重力波」を検出したというニュースが世界中を駆け巡った。この発表を行なった「BICEP2(バイセップツー)」は、じつは著者らのライバルグループ。著者・羽澄昌史らも、「原始重力波」の検出を目指している。

ライバルグループの発表前に、著者のもとに研究者仲間からのメールが届く。「不穏な噂」。こんな内容だ。

「BICEP2がr=0.2を発見して(0.02ではなくて!)、来週Natureに発表して記者会見するとかいう恐ろしいウワサが飛び交っていて、週末は悶絶しそうです!!」

このようなメール内容、著者の感情、若い研究員の言葉などを盛り込んだ、臨場感あふれる描写で、「原始重力波発見騒動」を綴っている。そして、このエピソードを描く前に、「原始重力波」とは何か、「Bモード偏光」とは何か、を解説。このトピックが、本書の価値を高めている。

結局のところ、「原始重力波」を検出したという上記ニュースは、「ほぼ間違いであることがわかった」そうだ。すなわち、いまも、「原始重力波」の検出をめぐる競争が行われているわけだ。そのうち、発見のニュースが飛び込んでくるのかもしれない。

初投稿日:2016年01月22日

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