量子革命
著 者:
マンジット・クマール
出版社:
新潮社
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デカルトの誤り
著 者:
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出版社:
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著 者:
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大栗博司
出版社:
幻冬舎
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ブラックホール
著 者:
マーシャ・バトゥーシャク
出版社:
地人書館
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タンパク質の一生ーー生命活動の舞台裏

書籍情報

【岩波新書】
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著 者:
永田和宏
出版社:
岩波書店
出版年:
2008年6月

「生命活動の主役」タンパク質。その「一生」を描き出し、それを通して、生物の巧妙な仕組みを浮き彫りにした一冊

著者・永田和宏の専門分野は「細胞生物学」で、研究対象としているのは、「タンパク質の一生に深く関与する分子シャペロンと呼ばれるタンパク質群」だ。

「分子シャペロン」という呼び名を導入したのは、J・エリス(J.Ellis)。シャペロンは、フランス語で「介添え役」を意味するそうだ。

「シャペロン」という名前は、「シャッポ(帽子)」というフランス語からきた言葉のようだ。こう説明している。「元々は、社交界にデビューする若いレディに、ドレスを着せ、舞踏会場まで連れて行き、自分は控え室で待機している、そういう「介添え役」の女性をさす言葉である。この婦人がシャッポをかぶっていたことから、シャペロンと呼ばれるようになったという」

この説明には、こんな話も挿入されている。「ルノワールに「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」というよく知られた絵画があるが、中央にいる帽子をかぶった女性がシャペロンであるらしい」

そして、こう続く。「分子の世界のシャペロンも、できたばかりの若いお嬢さんポリペプチドを教育し、社交界にデビューする時には、その会場まで連れて行き、一人前になったらそこから離れる。まさに名前どおりシャペロンとしての働きをしている」

「できたばかりの若いお嬢さんポリペプチド」。「ポリペプチド」という言葉にはじめて触れる方にもわかるように、本書は「タンパク質の一生」を描き出している。

まず、第1章と第2章で、細胞生物学の基本を解説する。ここまでが、「タンパク質の誕生」にまつわる解説。

そして第3章で、タンパク質の「成長」について述べる。分子シャペロンの登場だ。上記の話もこの章にある。著者はかつて、「健気な」分子シャペロンを、「細胞内の名脇役」と呼んだという。

第4章では、タンパク質の「輸送」について解説。タンパク質は、「作られた場所から、それが本来働くべき細胞内あるいは細胞外のそれぞれの場所に運ばれてゆく」。この巧妙な仕組みを解説している。また、著者・永田和宏が発見した「HSP47」という分子シャペロンにまつわる話も登場する。HSP47は、「コラーゲンだけに特異的に働く分子シャペロン」だそうだ。

第5章では、タンパク質の「死」すなわち、タンパク質の分解について解説している。「オートファジー(自食)」、「ユビキチン・プロテアソーム系分解」を紹介している。また、この章には、「アポトーシス」の説明もある。「アポトーシスは生理的な条件下で、細胞自らが積極的に引き起こす細胞死である」

第6章(最終章)では、「タンパク質品質管理の機構と、さらにその品質管理が破綻したときに起こるさまざまな病気の問題について」述べている。

ひとこと

細胞生物学の基本(一般レベル)を学ぶことができる。そして、その学びを通して、生物の、すなわち私たち自身の、巧妙な仕組みを知ることができる。

初投稿日:2017年10月26日

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