量子革命
著 者:
マンジット・クマール
出版社:
新潮社
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デカルトの誤り
著 者:
アントニオ・R・ダマシオ
出版社:
筑摩書房
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生物と無生物のあいだ
著 者:
福岡伸一
出版社:
講談社
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進化しすぎた脳
著 者:
池谷裕二
出版社:
講談社
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重力とは何か
著 者:
大栗博司
出版社:
幻冬舎
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ブラックホール
著 者:
マーシャ・バトゥーシャク
出版社:
地人書館
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宇宙はなぜこのような宇宙なのかーー人間原理と宇宙論

書籍情報

【講談社現代新書】
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著 者:
青木薫
出版社:
講談社
出版年:
2013年7月

科学書の著名な翻訳家であり、また理論物理学を専門とする博士でもある青木薫が、宇宙観の変遷をたどりながら「人間原理」を描き出した。本書は、青木薫の〝初の著作〟となる

本書まえがきによると、人間原理は次のような主張をしているそうだ。「宇宙がなぜこのような宇宙であるのかを理解するためには、われわれ人間が現に存在しているという事実を考慮に入れなければならない」

人間原理の考え方を使って、真空エネルギーの値を予測した物理学者がいる。素粒子物理学の第一人者スティーヴン・ワインバーグだ。ワインバーグは、「自分という人間が現に存在していることと矛盾しないためには、宇宙の真空エネルギーはどんな値でなければならないだろうか?」というような考え方を使ったそうだ。そうして予測した値が、後に観測結果に支持された。「これをきっかけに、人間原理も悪くないかもしれないと考える物理学者が増えはじめた」という。

「宇宙はなぜこのような宇宙なのか」という問いは、「あれこれの物理定数は、なぜ今のような値になっているのだろうか?」という問いに言い換えられるという。物理定数が今の値と異なれば、宇宙の姿も異なるものになるようだ。たとえば、重力が今より強かったり弱かったりすると、私たちは存在できそうにないという。

人間原理を打ち出したのは、ブランドン・カーターだそうだ。カーターは1974年に、「「コペルニクスの原理」に対する「行きすぎた屈従」に対抗する」という目的をもって、人間原理の論文を発表したという。

人間原理は科学者間の論争を生み出してきたようだが、21世紀の今、「人間原理を支持する科学者は急増している」という。その背景には、宇宙が無数にあるという「多宇宙ヴィジョン」との関連があるようだ。

この「多宇宙ヴィジョン」を予言する宇宙モデルのひとつに、「インフレーション・モデル」がある。この「インフレーション・モデル」をとりあげる際に著者は、佐藤勝彦の業績にスポットライトをあてた。

本書は、広く流布している説の誤りを正すことにも力を注ぐ。「コペルニクスの原理」や「アインシュタインのλ(ラムダ)」に関する話はぜひ読んでおきたいところ。

著者は最終章で「科学は、白黒はっきりさせられるものなのだろうか?」という問いを投げかけ、そしてその見解を述べていく。

ひとこと

翻訳同様に、読みやすい文章で宇宙観の変遷が語られている。

初投稿日:2015年05月20日

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