量子革命
著 者:
マンジット・クマール
出版社:
新潮社
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デカルトの誤り
著 者:
アントニオ・R・ダマシオ
出版社:
筑摩書房
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生物と無生物のあいだ
著 者:
福岡伸一
出版社:
講談社
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進化しすぎた脳
著 者:
池谷裕二
出版社:
講談社
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重力とは何か
著 者:
大栗博司
出版社:
幻冬舎
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ブラックホール
著 者:
マーシャ・バトゥーシャク
出版社:
地人書館
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賢い皮膚ーー思考する最大の<臓器>

書籍情報

【ちくま新書】
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著 者:
傳田光洋
出版社:
筑摩書房
出版年:
2009年7月

皮膚にまつわる身近な話題、バリア機能、表皮と脳との類似性など、さまざまなトピックを論じる。後半で、「今では忘れ去られている「生命場」という考え方」を紹介しながら、分子生物学に対する見解を述べる

まず、皮膚の構造、皮膚にまつわる身近な話題を解説する。たとえば、つぎのような見出しがある。「寝起きの顔がむくんでいる理由」、「ほくろやいぼはどうしてできるのか」、「しわ」、「鳥肌が立つ」、「暑いと汗をかく仕組み」、などなど。皮膚移植や人工皮膚の話題もある。

著者は、長らく、皮膚の「バリア機能」の研究に携わっている。本書では、バリア機能を解説し、また、その研究成果などに基づいて、「新しい表皮の姿」を紹介している。皮膚のなかでも「表皮」にまつわる解説が本書の中心となる。

もっとも興味深いところは、表皮のなかに「自律システム」が存在するというところだろうか。こんなふうに述べている。「脳や他の臓器から来る命令でバリア機能の維持が制御されているのではないのです。少なくとも表皮の基本的な恒常性の維持の仕組みは表皮の中にあるのです」と。そして、「その駆動力の根本には電気的なシステムが存在するらしいことがわかってきました」という。

表皮と脳との類似性についても述べている。たとえば、こんな記述がある。「次から次へと中枢神経系で重要な役割を果たしているとされている受容体が、表皮ケラチノサイトにも存在していることが明らかになりました」と。この本では、「受容体とは何か」、「神経における情報伝達の仕組み」も概説している。

ほかにも、ストレスと皮膚の関係、東洋医学にまつわる話など、さまざまなトピックがある。最後のほうでは、分子生物学に対する見解を述べている。

著者は分子生物学を否定しているわけではないが、「分子生物学の枠の中で解決できないのが、分子レベルの変化が、どうして巨視的な目に見える変化につながっていくのか、という点であると考えます」と述べている。「今では忘れ去られている「生命場」という考え方」を紹介しながら語る。著者は、「忘れ去られていた生命場という概念をプリゴジンやハーケンの数学で裏打ちして発展させる必要があるのではないかと考えて」いる。

最後に、物理学者のボルツマンの事例や、著者らの研究を紹介して、生物学の研究手法を提言している。

ひとこと

最初のほうは、節を細かく分けているので、皮膚にまつわるコラムのような雰囲気がある。後半の語りに、この著者ならではのおもしろさがある。

初投稿日:2015年11月05日

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