量子革命
著 者:
マンジット・クマール
出版社:
新潮社
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デカルトの誤り
著 者:
アントニオ・R・ダマシオ
出版社:
筑摩書房
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生物と無生物のあいだ
著 者:
福岡伸一
出版社:
講談社
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進化しすぎた脳
著 者:
池谷裕二
出版社:
講談社
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重力とは何か
著 者:
大栗博司
出版社:
幻冬舎
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ブラックホール
著 者:
マーシャ・バトゥーシャク
出版社:
地人書館
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生物学個人授業

書籍情報

【河出文庫】
No image
著 者:
岡田節人/南伸坊
出版社:
河出書房新社
出版年:
2014年8月

生物学「講談」+〝生物学エッセイ〟のような雰囲気で、生物学を学べる一冊

岡田節人が先生となり、イラストレーターである南伸坊に「個人授業」を行う。南伸坊は感想などをまじえて講義レポートを書き、それに対して「先生の一言」が付け加えられる。これが「13講」分あり、それに「補講」という形で岡田節人による解説がプラスされる。加えて、最後に「おまけの講義」が2つ掲載されている。

岡田節人はこの講義を「本当は講談というべきでしょう」と述べており、実際その講義は楽しい語り口で行われている。そして講義ノートは、南伸坊による〝生物学エッセイ〟という雰囲気でもある。

内容は大別すると「細胞」「発生」「生物の多様性」の3つとなる。

「細胞」のところでは、まず「生殖細胞」と「体細胞」の違いが強調される。遺伝子治療に対する「倫理的な反発」は、この区別がついていないことに起因している場合がすくなくないようだ。

一卵性双生児の命は「生物学では一つ」という話もある。価値観が加われば二人なのは言うまでもないが、「生物学は価値をあつかわない」そうだ。「遺伝子的には同じ」なので一つだという。

細胞同士を接着する分子であるカドヘリンの話も印象的。二十世紀の初めに行われた「海綿という動物」での実験に端を発する「細胞同士のくっつき方」の研究は、ガン転移防止の研究へとつながっている。

本書でもっとも力が入っているのは、岡田節人の専門である「発生」について。発生を語るうえで重要である「分化」について、こんな説明がある。「分化というのは仮の姿なんですよ。本質的には、何も変わっとらん、卵のときと。見かけは筋肉やら神経やら、えらい違うとるが、あれは仮の姿や」と。南伸坊はこの分化に関するレポートで「我々は卵のオバケか?」と書き、「妖怪たまごおとこ」のイラストを添えている。そして、この分化の話題では、「ホメオボックス」とは何かが語られている。

本書は、1996年に新潮社より単行本として刊行され、2000年に新潮文庫より文庫化された。その後絶版になっていたが、このたび河出文庫として刊行された。

ひとこと

イモリの再生能力のすごさなども語られている。プラナリアの話もあり。

初投稿日:2014年11月02日

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