これが物理学だ!
著 者:
ウォルター・ルーウィン
出版社:
文藝春秋
No image
デカルトの誤り
著 者:
アントニオ・R・ダマシオ
出版社:
筑摩書房
No image
宇宙を創るダークマター
著 者:
キャサリン・フリース
出版社:
日本評論社
No image
意識と自己
著 者:
アントニオ・R・ダマシオ
出版社:
講談社
No image
物理学者のすごい思考法
著 者:
橋本幸士
出版社:
集英社インターナショナル
No image
量子革命
著 者:
マンジット・クマール
出版社:
新潮社
No image

科学本の言葉–39–(エドマンド・バークの言葉)

「読書して考えないのは、食事をして消化しないのと同じである」――エドマンド・バーク

池谷裕二(著)

上記の言葉が記されているのは、『寝る脳は風邪をひかない』(池谷裕二/著)。この本は、『週刊エコノミスト』(毎日新聞出版)の連載エッセイをまとめたもので、脳、記憶、AI、環境、インターネット、医療など多彩なテーマが登場する。1篇のエッセイは2ページで、111篇収録されている。その中の『「ヒト度」を高める心理的負荷の高い読書』というエッセイで、哲学者エドマンド・バークの言葉は紹介されている。

このエッセイで、著者・池谷裕二は「心を読む能力は鍛えられるのでしょうか」という問いを提示して、『サイエンス』誌に掲載された研究を紹介している。その研究によると、「小説を読むのが効果的だ」という。ただし、「文学賞を取るような格調高い文芸作品でないと効果がありません」とのこと。このような内容を綴り、最後にこの言葉を記している。

「読書して考えないのは、食事をして消化しないのと同じである」

〝読書と思考〟を〝食事と消化〟になぞらえているのが絶妙だったので、この言葉を当サイトでも紹介したくなった。

ポピュラーサイエンスの本を読んだ後、その科学的知見にもとづいて、たとえば生命や世界の成り立ちの不可思議さなど、自分なりにいろいろと考えてみることは、おもしろいし、有意義だし、それこそが科学の本を読む醍醐味だと私は思っている。

寝る脳は風邪をひかない
著 者:
池谷裕二
出版社:
扶桑社
No image
初投稿日:2024年01月23日

おすすめ本

著者案内

著者案内オリヴァー・サックスの画像「デイヴィッド・J・リンデンの本、どれを読む?」メイン画像「デイヴィッド・イーグルマンの本、どれを読む?」メイン画像「井ノ口馨の本、どれを読む?」メイン画像「櫻井武の本、どれを読む?」メイン画像「多田将の本、どれを読む?」メイン画像「リチャード・ドーキンスの本、どれを読む?」メイン画像「福岡伸一の本、どれを読む?」メイン画像「傳田光洋の本、どれを読む?」メイン画像「マイケル・S.ガザニガの本、どれを読む?」メイン画像「アントニオ・R・ダマシオの本、どれを読む?」メイン画像「池谷裕二の本、どれを読む?」メイン画像「リサ・ランドールの本、どれを読む?」メイン画像「ジョゼフ・ルドゥーの本、どれを読む?」メイン画像「V.S.ラマチャンドランの本、どれを読む?」メイン画像「村山斉の本、どれを読む?」メイン画像「大栗博司の本、どれを読む?」メイン画像

テーマ案内