量子革命
著 者:
マンジット・クマール
出版社:
新潮社
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デカルトの誤り
著 者:
アントニオ・R・ダマシオ
出版社:
筑摩書房
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生物と無生物のあいだ
著 者:
福岡伸一
出版社:
講談社
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進化しすぎた脳
著 者:
池谷裕二
出版社:
講談社
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重力とは何か
著 者:
大栗博司
出版社:
幻冬舎
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ブラックホール
著 者:
マーシャ・バトゥーシャク
出版社:
地人書館
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科学本の言葉–32–(永田和宏の言葉)

「自然のおもしろさ、あるいは科学の醍醐味は、ひとつのことがわかると、それ以上に多くの謎や疑問が湧いて出てくるところにあると私は考えている。<わかったこと>以上に、<わからないこと>が湧き上がってくるのである。この不思議さこそが、私たちを自然科学という分野に釘づけにするのであり、飽くこともなく日々研究に明け暮れさせる理由になっている。」――永田和宏

永田和宏(著)

上記の言葉が記されているのは、『タンパク質の一生 生命活動の舞台裏』。この本は、「生命活動の主役」タンパク質の「一生」を描き出し、それを通して、生物の巧妙な仕組みを浮き彫りにした一冊。

細胞生物学の基本(一般レベル)を学ぶことができる本ではあるが、教科書のような雰囲気ではない。たとえば、「分子シャペロン」の解説のところでは、シャペロンはフランス語で「介添え役」を意味すること、また、「シャペロン」という名前は、「シャッポ(帽子)」というフランス語からきた言葉らしいこと、などが語られている。

教科書的ではないと言ったが、細胞生物学の知識に自信がなければ、かなり疲れる読書になると思う。気楽に読む本ではなく、学びの本だ。その学びを通して覗き見るのは、私たちの内部で今まさに行われていること、「生命活動の舞台裏」だ。私は、ときどき、精巧なロボットになったような気分を味わった。これが自分の内部で行われていることだとリアルに想像すると、かなり驚く。生命科学の本を読むたびに、驚く。

その驚きと同等の、あるいはそれ以上の、今は誰にも知られていない謎が、私たちの内部に存在している。この本で語られている<わかったこと>以上に、<わからないこと>がある。身近すぎて普段意識することはないが、私たちの存在は究極的なミステリーなのだ。このことを、毎朝思い出すことはないだろうが、ときどき思い出して、ときどき驚いてみるのは、わるくない。その驚きのために、細胞生物学を学ぶ(一般レベル)のも、きっとわるくない。

タンパク質の一生
著 者:
永田和宏
出版社:
岩波書店
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初投稿日:2017年11月04日

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