量子革命
著 者:
マンジット・クマール
出版社:
新潮社
書影リンク先Amazon
デカルトの誤り
著 者:
アントニオ・R・ダマシオ
出版社:
筑摩書房
書影リンク先Amazon
生物と無生物のあいだ
著 者:
福岡伸一
出版社:
講談社
書影リンク先Amazon
進化しすぎた脳
著 者:
池谷裕二
出版社:
講談社
書影リンク先Amazon
重力とは何か
著 者:
大栗博司
出版社:
幻冬舎
書影リンク先Amazon
ブラックホール
著 者:
マーシャ・バトゥーシャク
出版社:
地人書館
書影リンク先Amazon

働かないアリに意義がある

書籍情報

【メディアファクトリー新書】
No image
著 者:
長谷川英祐
出版社:
メディアファクトリー
出版年:
2010年12月
【ヤマケイ文庫】
書影リンク先Amazon
著 者:
長谷川英祐
出版社:
山と溪谷社
出版年:
2021年9月

アリやハチなどの真社会性生物の世界を、ときに私たちヒト社会にたとえながら解説した話題作

働き者の代名詞のようにいわれるアリだが、「7割ほどのアリは巣の中で何もしていない」という。この俗説とのギャップだけでも興味を引くが、その「働かないアリに意義がある」と言われれば、どんな意義があるのか知りたくもなる。これは秀逸なタイトルだと感じた。

働かないアリの意義は、第2章までで明らかにされる。「上司」のいないアリやハチの社会で、働くものとそうでないものはどのようにして分かれるのか。反応閾値というムシたちの「個性」がやさしく解説される。

さらに、その「個性」の必要性も語られる。コロニーには卵の世話など短い時間でも途切れてはいけない仕事があり、またアリやハチにも「疲労」があるそうだ。こうしたことからコロニーの存続のためには「個性」が必要だという。

第3章では、アリやハチなどの利他行動の謎に迫る。「血縁選択説」や「群選択説」が紹介されている。

他には、さまざまな社会寄生や、驚くような生殖などが紹介されており、生物のもつ残酷さや生命の不思議が浮き彫りになっている。

著者は序章で、「本書を通じて真社会性生物の世界を、初心者の方にもわかりやすく紹介するのが目的です」と述べている。ムシの社会を、ときに私たちヒト社会にたとえながら解説した話題作。

ひとこと

私たちは多細胞生物であるが、この「個体」を、「細胞を単位とする群れ」として考察するところも面白い。

私はメディアファクトリー新書を読んでレビューを書いている。ヤマケイ文庫は手にとっていないが、目次が同じなのでおそらく内容もほぼ同じだと思う。

初投稿日:2014年12月23日最終加筆:2022年12月19日

おすすめ本

著者案内

davidlindenイメージdavideaglemanイメージ著者案内「井ノ口馨」メイン画像著者案内「櫻井武」メイン画像著者案内「多田将」メイン画像著者案内「リチャード・ドーキンス」画像著者案内「福岡伸一」メイン画像「傳田光洋」メイン画像「マイケル・S.ガザニガ」メイン画像「アントニオ・R・ダマシオ」メイン画像「池谷裕二」メイン画像lisarandall-main-imgjoseph ledoux著者案内イメージV.S.ラマチャンドランの本、どれを読むメイン画像著者案内「村山斉」画像著者案内「大栗博司」画像

テーマ案内