科学本のなかの言葉–24–(多田将の言葉)

「科学というのは試行錯誤の連続なので、駄目なこともいっぱいするんですよ。失敗もいっぱいします。でもそうじゃないと成功は生まれないものなんですね。だいたいこういう、思いつきを実行するフロンティアの人たちは、100万個の石ころのなかから1個の宝石を拾うような、そういう作業をしているわけですからね。」

――多田将

上記の言葉が記されているのは、『すごい宇宙講義』。この本は、笑いを交えたユニークな語り口のなかに、著者・多田将の科学への真剣さが垣間見える、〝聞かせる〟宇宙講義。類書とは明らかに異なる独特の雰囲気をもっている本だ。

たとえば、宇宙の始まりの頃に「相転移」が起きて「力」が分岐したという話題のところでは、『魔法少女まどか☆マギカ』という作品の話が登場する。このアニメーション作品に、「相転移」という言葉が出てくるそうで、どのように出てくるのかが簡単に紹介されている。

自然界の4つの力といわれる「重力」「強い力」「弱い力」「電磁力」は、力の大きさなど、あらゆる面で異なっているが、元は同じ力だったと考えられているそうだ。元は同じ力だったが、宇宙の始まりの頃に「相転移」が起きて「力」が分岐したという。

1回目の相転移によって「重力」が生まれ、2回目の相転移によって「強い力」が生まれ、3回目の相転移によって「弱い力」と「電磁力」が生まれたと考えられている。

アインシュタインは、「重力」と「電磁力」を統一する理論を作ろうとしていた。しかし、それを作り上げることはできなかった。この話題のところには、「アインシュタインが試みて失敗した、物理学の一番難しいこと」という見出しが付いている。上記の言葉は、ここに登場する。

初投稿日:2017年05月01日
最終加筆:2017年09月20日

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