これが物理学だ!
著 者:
ウォルター・ルーウィン
出版社:
文藝春秋
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デカルトの誤り
著 者:
アントニオ・R・ダマシオ
出版社:
筑摩書房
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宇宙を創るダークマター
著 者:
キャサリン・フリース
出版社:
日本評論社
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意識と自己
著 者:
アントニオ・R・ダマシオ
出版社:
講談社
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物理学者のすごい思考法
著 者:
橋本幸士
出版社:
集英社インターナショナル
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量子革命
著 者:
マンジット・クマール
出版社:
新潮社
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数学への興味を喚起する本をお探しの方におすすめの本

数学する身体
著 者:
森田真生
出版社:
新潮社
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まず急いで付け加えたいことは、「私とは何か」という哲学的な問いについて考察している本をおもしろいと思う方にのみおすすめしたい、ということ。「数学研究が即ち自己研究」になるようで、そのような話を聞いて私は数学への興味が喚起された。

では、「私とは何か」を考察している本なのかといえば、そうとは言いにくい。ならば、どんな本なのか? いちおう書評ページには、こういう見出しをつけた。

身体をキーワードにして、「数学とは何か」「数学とは何であり得るか」を探究する一冊。著者が光を当てたのは、「数学を通して「心」の解明へと向かった」数学者・岡潔。

考察しているのは、「数学とは何であり得るか」なのだが、「数学研究が即ち自己研究」という考えを著者はもっているようなので、「私とは何であり得るか」を考察している本と言えなくもない。数学エッセイというよりは、数学を主題とした哲学エッセイという印象を私はもったが、哲学エッセイともちょっと違う。その中間くらいの感じだろうか。

一つ確かなことがある。それは、著者がこの本で岡潔という数学者の思想を紹介したいと思っていることだ。これは著者が明言しているので間違いない。岡潔に心酔している著者が本書において最も描きたかったのは、岡潔が辿った道のことだったのかもしれない。

「数学研究が即ち自己研究」。これは、岡潔が辿った道だ。著者は、この道を辿りたいと思っているようだ。そして本書を通して、その道の存在を私たち読者に示した。そのような道があることを知ると、〝数学とはいったいなんだろう?〟というような興味が湧いてくる。なので、数学への興味を喚起する本として、おすすめしてみることにした。

数学のことを知りたい方におすすめするのではなく、〝「私とは何か」というような哲学的な問いに興味はあるが、数学にはあまり興味を持っていない方〟におすすめしてみたい。もしかすると、数学に興味を持つようになるかもしれない。数学の勉強にあまり意味を見いだせない哲学的なタイプの高校生あたりにもいいかも?

初投稿日:2018年04月25日

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