宇宙に終わりはあるのか? ——素粒子が解き明かす宇宙の歴史

書籍情報

【単行本】
No image
著 者:
村山斉
出版社:
ナノオプトニクス・エナジー出版局
出版年:
2010年10月
定 価:
本体1,800円+税

宇宙の終わりから始まりへと遡っていく。カラー図版のある綺麗な本

いまは大きな宇宙だが、初期宇宙は熱くて小さかった。本書は素粒子物理学の基本を解説しながら、宇宙の終わりから始まりへと遡っていく。タイトルにある「宇宙の終わり」については、あくまで話題のひとつ。カラー図版が多く、レイアウトも綺麗に作られている。著者の講演をもとに構成されたもの。

宇宙の未来は「ビッグリップ」なのか!?

宇宙の膨張は「加速」しているという結論が、データから導かれている。このことから加速膨張をもたらす未知のエネルギーがあると考えられている。これは「暗黒エネルギー」と名づけられ、宇宙の未来のカギを握っているとされる。それはどんな未来なのか。「ビッグリップ」なのか、それとも「泡のようなもの」ができるのか。「もしかしたらアインシュタインが間違っていたのではないか」という人もいるようだ。

暗黒物質が解明されると、宇宙の始まりから100億分の1秒のところまで迫れると期待されている

私たちの宇宙には、見えない未知の重力源があり、「暗黒物質」と呼ばれている。この暗黒物質の正体を探るさまざまな試みがおこなわれている。重力レンズ効果を使って暗黒物質の地図をつくる試みや、XMASS(エックスマス)実験などが紹介されている。暗黒物質は、原始星の誕生や宇宙進化に重要な役割をはたしているようだ。暗黒物質が解明されると、宇宙の始まりから100億分の1秒のところまで迫れると期待されている。

ひとこと

村山斉の他書と比較すると、本書の価格は高めに設定されている。

初投稿日:2014年09月09日

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