宇宙は本当にひとつなのか ——最新宇宙論入門

書籍情報

【ブルーバックス】
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著 者:
村山斉
出版社:
講談社
出版年:
2011年7月
定 価:
本体820円+税

宇宙の約96%は、未知の暗黒物質と暗黒エネルギー。本書の主役は暗黒物質

現在の宇宙研究によれば、宇宙の約96%は未知の暗黒物質と暗黒エネルギーで、私たちの知る原子は約4%だそうだ。本書は、太陽系や銀河の話題から多次元宇宙(宇宙はひとつで余剰次元がある)や多元宇宙(宇宙は複数/マルチバース)の話題まで幅広くとりあげている。

タイトルからはマルチバースの本のように思えるが、これはあくまで話題のひとつで、本書の主役は暗黒物質(ダークマター)。著者の4つの講演がもとになっている。

(約96%、約4%という数字は本書内容に基づく)

暗黒物質は「宇宙のゲノム」

宇宙初期につくられた暗黒物質は、星や銀河を生み出すもとになったと考えられている。この正体の解明により、宇宙誕生から100億分の1秒後の姿に迫ることができるという。重力レンズ効果を使って、暗黒物質の地図がつくられており、この地図をさらに詳細にする「すみれ計画(SuMIRe)」も進行中のようだ。ほかにも神岡鉱山の地下で行われているXMASS実験など、暗黒物質の正体に迫る観測や実験が紹介されている。

重力は異次元に滲みでている!? 暗黒物質は異次元を運動している!?

目に見えない次元(余剰次元)は、いま大真面目に議論されている。この余剰次元は「力の統一理論」を完成させるために考えられるようになったそうだ。多次元宇宙を考えると、重力が「弱い」ことをうまく説明できるという。こうした異次元を探る実験も提案されているようだ。重力は異次元に滲みでているのか? 暗黒物質は異次元を運動しているのか? 超ひも理論が予言するように宇宙は10次元なのか? 多元宇宙(マルチバース)の話題もある。

ひとこと

マルチバースについてはごくわずか。暗黒物質(ダークマター)のことがよくわかる本。

初投稿日:2014年09月11日

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