量子革命
著 者:
マンジット・クマール
出版社:
新潮社
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デカルトの誤り
著 者:
アントニオ・R・ダマシオ
出版社:
筑摩書房
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生物と無生物のあいだ
著 者:
福岡伸一
出版社:
講談社
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進化しすぎた脳
著 者:
池谷裕二
出版社:
講談社
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重力とは何か
著 者:
大栗博司
出版社:
幻冬舎
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ブラックホール
著 者:
マーシャ・バトゥーシャク
出版社:
地人書館
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炭素文明論ーー「元素の王者」が歴史を動かす

書籍情報

【新潮選書】
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著 者:
佐藤健太郎
出版社:
新潮社
出版年:
2013年7月

炭素化合物という切り口で、人類の歴史を見ていく意欲作

「炭素こそは生命・文明にとってのキープレイヤーであり、そこには現在よりもさらに多くの注目が注がれるべきだ」、そんな思いをエネルギーにして本書を書き進めてきたそうだ。

著者は炭素を「元素の絶対王者」と呼ぶ。たくさんある元素のなかで、なぜ炭素が絶対王者なのか。それは「小さく平凡」だからだという。炭素は中性であるため「長く連結し、安定かつ多様な化合物」を作ることができ、また「最も小さな部類の元素」であるため「短く緊密な結合」を作ることが可能だそうだ。

私たちの体の組成を見てみると、炭素は18パーセントを占め、「水分を除いた体重の半分は炭素が占める」ようだ。「全ての生物の基礎を成すのは炭素」であり、「生命は、自然界に存在するわずかな炭素をかき集めることで、ようやく成立しているといえる」と述べている。私たちはたくさんの炭素化合物に囲まれて暮らしているが、炭素は自然界にごくわずかしかないようだ。

そして、炭素は文明社会にとっての「キープレイヤー」であると著者は言う。本書は炭素化合物という切り口で、人類の歴史を見ていく意欲作だ。登場する炭素化合物は、デンプンからはじまり、砂糖、カフェイン、ニトロ、石油など、さまざま。

そんな炭素化合物たちが主役の本書ではあるが、「最も基本的な窒素化合物」であるアンモニアもとりあげられている。アンモニアのところでは化学の素晴らしい成果である「人工窒素固定」について、その問題点も含めて語られている。

また、「カーボンナノチューブ」「メタンハイドレート」など、注目の話題もある。

著者は「大学・大学院で有機化学を専攻し、製薬企業で十年あまり研究者として働いてきた経歴」をもつ。

ひとこと

巻末には「主要参考文献」がずらりと並んでいる。本書でとりあげられた話題をもっと知りたいと思ったとき、この参考文献が役立ちそうだ。

初投稿日:2014年10月26日

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