科学本のなかの言葉–35–(アントニオ・R・ダマシオの言葉)

「われわれの自己感は、風雪に耐える石のようなものに彫り込まれているわけではない。われわれの自己感は、有機体の一つの状態だ。」

――アントニオ・R・ダマシオ

上記の言葉が記されているのは、『無意識の脳 自己意識の脳』(文庫版の書名は『意識と自己』)

自己感は、刻一刻、再構築されているという。

アントニオ・R・ダマシオは、意識を「中核意識(core consciousness)」と「延長意識(extended consciousness)」の2つに分けて論じている。そして、中核意識にともなうものを「中核自己(core self)」、延長意識にともなうものを「自伝的自己(autobiographical self)」と名づけている。

中核意識は、「いま・ここ」という瞬間的なもので、パルスの形で生み出されているという。この中核意識を基盤として延長意識が構築される。延長意識は、過去から未来へと時間的な広がりをもつとしている。

では、意識はどのように構築されるのか。そのことを論じたおもしろい一冊『無意識の脳 自己意識の脳』が、2018年6月に文庫化され、『意識と自己』という書名で再登場している。

初投稿日:2018年08月06日

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