相対性理論の〝数式なしの本格派〟入門書をお探しの方におすすめの本

相対性理論入門

著者:内山龍雄

1978年に刊行され、2015年5月で第30刷のロングセラー。

まず、著者の言葉を紹介したい。こう述べている。「この本は、最後まで落着いて読破しようという熱意と忍耐力さえあれば、相対性理論がどんなものかが必ずわかるという得難い入門書である」と。そして執筆にあたり、「算数の四則以上の面倒な数式は決して使うまいと誓いをたてた。また読者は中学卒業時の知識だけは忘れずに持っているものと想定した」

著者の「誓い」のとおり、「面倒な数式」は出てこない。出てくるのは、著者の言葉でいうと「小学生でも理解できるようなやさしい数式」。本書は、数式なしの解説書と言ってしまってよいだろう。にもかかわらず、数式を用いない他の解説書とは一線を画する〝本格的〟な入門書になっている。

この本の魅力を〝はしご〟で喩えたい。〝はしご〟は、高いところまでかかっている。その高さは、数式を用いない入門書の最高峰レベルだ。しかし、〝はしご〟の一段一段の段差はけして大きくない。〝はしご〟を登るには忍耐がいるのだが、忍耐しうる絶妙な段差なのだ。それがこの本のすごいところ。

相対性理論の〝やさしい入門書〟を読んで興味を深め、もっと相対性理論を知りたい、とくに一般相対性理論を(難しい数式によらず)もっと知りたい、と思ったら、本書が最高におすすめだ。

著者は「はしがき」で「読者に注文したい大事なことがある」と述べる。本書の書評のほうにその部分を引用したので、ぜひ読んでみてほしい。著者の心意気が伝わってくる。その本気の執筆が、この本を名著にしたのだろう。

初投稿日:2015年12月30日

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