2025年10月に当サイトに追加した書評と読んだ本
2025年10月に追加した書評をお知らせします。
『熱とはなんだろう 温度・エントロピー・ブラックホール……』(竹内薫)
熱力学第二法則を中心テーマとして、熱力学・統計力学からブラックホールの熱力学・統計力学まで広く取り上げる。著者・竹内薫は、有名なサイエンス作家。横書きで、数式も交えて説明している。本書の特徴は、ブラックホールの熱力学・統計力学の話題に多くの紙面を割いているところ(約3分の1)。
追加した書評は、1冊のみです。
ほかに、『生成AIと脳 この二つのコラボで人生が変わる』(池谷裕二/扶桑社新書/扶桑社/2024年11月)を読みました。当サイトでは、池谷裕二の著書のまとめも作成していますが、この本は、NDC「007(情報学、情報科学)」で、生成AIが中心テーマのため、書評は書きませんでした。
簡単に内容を紹介します。
『生成AIと脳 この二つのコラボで人生が変わる』(リンク先はAmazon)
本書では、脳研究者でERATO脳AI融合プロジェクトの代表を務める池谷裕二が、AIの歴史を概観し、生成AIの概念、各社が提供する生成AIの性能や市場における争い、具体的な活用法、問題点を紹介している。それにとどまらず、生成AIとの比較をとおして「人間らしさ」を考察し、AIの意識、理解、身体性について論じている。
さて、11月も熱力学・統計力学の本を読む予定です。
9月に紹介したのが、『エントロピーをめぐる冒険 初心者のための統計熱力学』(鈴木炎)、今回書評を書いたのが、『熱とはなんだろう 温度・エントロピー・ブラックホール……』(竹内薫)。どちらもブルーバックスですが、文系読者のための入門書という感じではありませんでした。(でも、どちらも読後の満足感のようなものはありました。)
11月は、ブルーバックスの『新装版 マックスウェルの悪魔 確率から物理学へ』(都筑卓司)を読む予定です。































