2025年11月に当サイトに追加した書評・レビュー
2025年11月に追加した書評・レビューをお知らせします。
『新装版 マックスウェルの悪魔 確率から物理学へ』(都筑卓司)
エントロピーと熱力学の第二法則を中心に、熱力学・統計力学について述べる。おもに統計力学的に解説。エネルギー、エントロピー、温度の関係について丁寧に説明している。
『君はいのち動的平衡館を見たか 利他の生命哲学』(福岡伸一)
2025年大阪・関西万博のテーマ事業プロデューサーのひとりである福岡伸一が、「いのちを知る」をテーマとしたパビリオン「いのち動的平衡館」をつくるまでの過程を、自身の生命論・生命哲学を交えて語っている。(この書評をアップしたのは、12月4日です。)
追加した書評は、以上です。
また、〝エントロピーと熱力学の第二法則を統計力学的に解説した一般書〟をお探しの方におすすめの本、というレビューも書きました。紹介した本は、上述した『新装版 マックスウェルの悪魔 確率から物理学へ』(都筑卓司)です。
著者・都筑卓司の専門は統計力学で、本書では、統計力学の基本的な考え方を、一般向けに、初心者に、やさしく、わかりやすく解説しています。
「新装版」は2002年、初版は1970年に出版されており、50年以上読まれ続けているロングセラーです。このような時の洗礼に耐え、内容的にも丁寧に丁寧に解説されている本は名著と呼びたい、ということをおすすめレビューに書きました。
〝とても丁寧に解説されている本〟というのが、本書に対する私の印象でした。
『君はいのち動的平衡館を見たか 利他の生命哲学』(福岡伸一)についても、すこし補足します。この本では、2025年大阪・関西万博(EXPO 2025)のみならず、EXPO’70と岡本太郎、縄文人の生命観の話題を織り込みながら論じています。このような構成にも興味をそそられました。
さて、この3ヶ月のあいだ、熱力学・統計力学の本を少しずつ読み進めてきましたが、12月も同テーマで読書する予定です。































