量子革命
著 者:
マンジット・クマール
出版社:
新潮社
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デカルトの誤り
著 者:
アントニオ・R・ダマシオ
出版社:
筑摩書房
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生物と無生物のあいだ
著 者:
福岡伸一
出版社:
講談社
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進化しすぎた脳
著 者:
池谷裕二
出版社:
講談社
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重力とは何か
著 者:
大栗博司
出版社:
幻冬舎
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ブラックホール
著 者:
マーシャ・バトゥーシャク
出版社:
地人書館
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学ぶ脳ーーぼんやりにこそ意味がある

書籍情報

【岩波科学ライブラリー】
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著 者:
虫明元
出版社:
岩波書店
出版年:
2018年4月

安静時の脳活動を踏まえつつ、「学び」を解説。「非認知的スキル」に焦点を当てて、学びを論じている

最近の脳研究によると、脳は、刺激を受け行動しているときだけでなく、「ぼんやり」と休んでいるような状況(安静時)でも活発に活動していることがわかっているという。

この安静時脳活動では、いくつかの脳領域がネットワークを形成して活動しており、そのようなネットワークは複数あるそうだ。そして、それらのネットワークは、互いに協調したり、切り替わったりしているという。本書では、この脳活動ネットワークを大きく6つに分けて紹介している。

その6つとは、「感覚運動ネットワーク」(sensory–motor network:SMN)、「気づきネットワーク」(正しくはセイリエンス・ネットワーク[salience network:SAN])、「執行系ネットワーク」(正しくはセントラル・エグゼクティブ・ネットワーク[central executive network:CEN])、「基本系ネットワーク」(正しくはデフォルト・モード・ネットワーク[default mode network:DMN])、「皮質下ネットワーク」(subcortical network:SCN)、「脳幹ネットワーク」(neuro–modulatory network:NMN)

このうち、「脳幹ネットワーク」を除く5つのネットワークの活動を踏まえつつ、「学び」について解説している。

「学び」を論じるうえで、著者が焦点をあてているのが、「非認知的スキル」だ。

非認知的スキルとは、「自律性、自己効力感、内的動機づけ、自己制御、自己認識、メタ認知、ストレス対応能力、コミュニケーション能力、協働性、性格特性、創造性など」を一括した呼び名だそうだ。

著者は、現代において非認知的スキルが重要であることを指摘し、そして、非認知的スキルと安静時脳活動は密接に関わっていると述べている。

「現代の我々に求められる非認知的スキルと最近の脳科学で解き明かされつつある安静時脳活動、とくに基本系ネットワークの働きが密接に関わることに気づいた時、改めて学びとは何であろうかという疑問が浮かび上がってきた。すなわち、ぼんやりしている時の脳の活動は、実は非認知的スキルを育てることに関わっているのではないかと」

本書は、「非認知的スキル」に焦点を当てて、学びを論じた一冊。具体的には、乳幼児期の学び、記憶、認知バイアス、注意、共感、性格特性、創造性、などについて論じている。

ひとこと

上記5つの脳活動ネットワークについては、それぞれのネットワークを形成している脳領域の名称も大まかに記されている。「序」において、その名称がたくさん登場するのだが、この本では、〝~~では執行系ネットワークが強く活動している〟〝基本系ネットワークは~~の時に活動性が高い〟といった感じの説明がなされるので、とくに脳領域の名称を知らなくても読み進めることができる。

初投稿日:2018年07月06日

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