量子革命
著 者:
マンジット・クマール
出版社:
新潮社
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デカルトの誤り
著 者:
アントニオ・R・ダマシオ
出版社:
筑摩書房
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生物と無生物のあいだ
著 者:
福岡伸一
出版社:
講談社
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進化しすぎた脳
著 者:
池谷裕二
出版社:
講談社
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重力とは何か
著 者:
大栗博司
出版社:
幻冬舎
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ブラックホール
著 者:
マーシャ・バトゥーシャク
出版社:
地人書館
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重力波 発見!ーー新しい天文学の扉を開く黄金のカギ

書籍情報

【新潮選書】
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著 者:
高橋真理子
出版社:
新潮社
出版年:
2017年9月

重力波研究に携わってきた日本人研究者たちに光をあてた一冊

アインシュタインが100年前に存在を予言した「時空のさざ波」重力波。だが、アインシュタイン本人も「これは実在する波ではない」と言い出し、その実在をめぐって何年も議論が続いたという。

本書では、新聞記者として科学記事を書いてきた著者(東京大学理学部物理学科卒)が、重力にまつわる物理学の歴史、宇宙論の歴史、そして重力波研究の歴史を描き出している。このような科学史的な記述のなかに、重力波の説明を織り込んでいる。また、日時計と水時計の話題、暦の歴史なども盛り込んでいる。

重力波の話題は、(正確に数えていないがおそらく)本書の3分の1から半分程度ではないかと思う。なので、重力波について知るための本というよりも、物理学や宇宙論の科学史的な話題を広く知るための本という印象をもった。

この本の特徴は、重力波研究に携わってきた日本人研究者たちに光を当てているところだろうか。日本の重力波研究の創始者である平川浩正の研究から、現在の「KAGRA」までの日本における重力波研究の歴史を、その研究に携わった科学者たちの発言を交えながら描き出している。その日本人科学者たちの名前をここに挙げることは躊躇われる。それほどたくさんの日本人科学者たちが登場する。また、重力波研究のための研究費獲得における科学者の苦悩も垣間見える。

もちろん、日本における重力波研究だけでなく、ジョセフ・ウェーバーらが重力波の存在を確認したと発表したこと(現在、この発見は間違いだったと認定されている)から始めて、「LIGO」による重力波検出までの重力波研究の歴史も描き出している。

最後に、著者の「まえがき」の言葉を紹介したい。本書について、つぎのように記している。

「新聞では数式は使えません。そこに記事を長年書いてきた身として、数式抜きに重力波の姿を浮かび上がらせ、観測成功までの苦闘を明らかにしてみたい。さらに、「相対論」とは何か、「空間」とは何なのか、そして実感はできるのだけれど改まって考えるとなんだかわからなくなる「時間」というものについても、地に足つけた新聞記者らしいアプローチで探ってみたい。そんなやや欲張りな思いを抱いてこの本を書き始めました。どこまでできたか、ぜひあなたに読んで判定していただきたいと思います」

ひとこと

重力波研究の歴史を概観しているのは、第5章~第6章(185~251P)。日本における重力波研究の歴史を概観しているのが「第6章 追いかける日本」(215~251P)。この本の読みどころは第6章だと私は思った。

初投稿日:2018年05月14日

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