宇宙は何でできているのか ——素粒子物理学で解く宇宙の謎

書籍情報

【幻冬舎新書】
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著 者:
村山斉
出版社:
幻冬舎
出版年:
2010年9月
定 価:
本体800円+税

要所のみを切り取って見せてくれるような解説。村山斉の著書でもっとも注目された本

ビッグバン宇宙論によれば、ビッグバン直後の宇宙はとても小さく、そこから膨張して今の巨大な宇宙になったとされる。ということは、宇宙の起源を理解するには小さな素粒子の世界を理解することが必要になってくる。本書は、宇宙と素粒子物理学のめぼしい話題を、読みやすい文章で解説している。朝日カルチャーセンター新宿教室での講義がもと。

「物質が何からできていて、それはどんな基本法則に支配されているのか」

これらの問いに対する「現時点での答え」が「標準模型」だという。著者はこの理論を「20世紀物理学の金字塔」と表現している。この標準模型の概要解説が本書の中心で、まず12種類のフェルミオン(フェルミ粒子)が解説される。つぎに「物質と物質の間で働く4つの力」のうち「電磁気力」「強い力」「弱い力」について解説される。

宇宙のさまざまな謎を解説。未知の暗黒物質と暗黒エネルギー。「消えた反物質の謎」

宇宙のなかで私たちの知る原子は約4%しかなく、残りの約96%は未知のもので占められているという。その未知なるものは、正体不明の重力源で宇宙進化に重要な働きをしたとされる「暗黒物質(ダークマター)」と、宇宙の加速膨張からその存在が浮かび上がった「暗黒エネルギー(ダークエネルギー)」。本書ではとくに「暗黒物質」のさまざまな研究がとりあげられている。

また、「消えた反物質の謎」は、著者の研究テーマのひとつであるニュートリノと絡めて紹介される。

(約96%、約4%という数字は本書内容に基づく)

ひとこと

この宇宙の成り立ちに興味があり、素粒子物理学の世界を覗いてみたいという方の入門書としてよさそう。

初投稿日:2014年09月09日

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