脳/医学
書籍一覧つぎはぎだらけの脳と心
- 著 者:
- デイビッド・J・リンデン
- 出版社:
- インターシフト
文庫版の書名は『脳はいいかげんにできている その場しのぎの進化が生んだ人間らしさ』。脳科学の基礎知識を読者に伝授し、その後で、「感覚と感情」「記憶と学習」「愛とセックス」「睡眠と夢」「宗教」といったテーマを論じていく。
ざんねんな脳
- 著 者:
- ディーン・バーネット
- 出版社:
- 青土社
神経科学者であり、スタンダップ・コメディアンの顔も持つ著者が、ユーモアを交えて脳を語る。ひとつの章には4~5つのエッセイがある(全8章)
学ぶ脳
- 著 者:
- 虫明元
- 出版社:
- 岩波書店
脳は、「ぼんやり」と休んでいるような状況(安静時)でも活発に活動しているという。この安静時の脳活動を踏まえつつ、「学び」を解説。「非認知的スキル」に焦点を当てて、学びを論じている。
カエルの声はなぜ青いのか?
- 著 者:
- ジェイミー・ウォード
- 出版社:
- 青土社
神経科学にもとづいて共感覚を解説した本。「多感覚知覚」の観点を交えて、共感覚を論じている。本書の特徴の一つは、空間や進化的な観点から、共感覚を考察しているところ。
脳のなかの万華鏡
- 著 者:
- リチャード・E・サイトウィック/デイヴィッド・M・イーグルマン
- 出版社:
- 河出書房新社
多種多様な共感覚の事例を網羅的に紹介し、共感覚の神経基盤を考察する。また、共感覚の観点から、メタファーや創造性について論じている。
あなたの脳のはなし
- 著 者:
- デイヴィッド・イーグルマン
- 出版社:
- 早川書房
海外で好評だった「テレビシリーズ」の書籍版。脳の柔軟さと潜在力、無意識の広大さを照らし出す一冊。現実とは何か、私はどのようにして決断するのか、人間の社会性を脳回路の観点から見ていく、など、話題は豊富。図版も豊富。
記憶と情動の脳科学
- 著 者:
- ジェームズ・L・マッガウ
- 出版社:
- 講談社
なぜ、情動をかきたてる経験の記憶は長く持続するのか? これが本書のメインテーマ。著者は「薬物やホルモンが記憶と脳に及ぼす影響の研究で著名な業績を挙げた脳科学の世界的権威」(著者紹介より)
もの忘れの脳科学
- 著 者:
- 苧阪満里子
- 出版社:
- 講談社
認知神経心理学を専門とする著者が、「リーディングスパンテスト」というワーキングメモリを測るテストを用いた実験を中心に据えて、「ワーキングメモリ」について論じたもの。
記憶をあやつる
- 著 者:
- 井ノ口馨
- 出版社:
- KADOKAWA
脳科学の研究史を辿り、脳科学の基礎知識を伝授し、そして分子脳科学によって明らかにされてきた「記憶研究のフロンティア」を伝える一冊。
記憶をコントロールする
- 著 者:
- 井ノ口馨
- 出版社:
- 岩波書店
「脳科学、記憶研究」へ「若い俊才たち」を招待する一冊。
眠れなくなるほどおもしろい睡眠の話
- 著 者:
- 関口雄祐
- 出版社:
- 洋泉社
イルカの睡眠をはじめ、さまざまな動物の眠りを概観した一冊。もちろん、ヒトの睡眠の話題もある。
記憶のしくみ
- 著 者:
- ラリー・R・スクワイア/エリック・R・カンデル
- 出版社:
- 講談社
本書では、陳述記憶と非陳述記憶は異なる脳内システムに依存していることを論じている。また、短期記憶、長期記憶について、細胞レベルおよび分子レベルで詳細に解説している。
記憶力の脳科学
- 著 者:
- 柿木隆介
- 出版社:
- 大和書房
「脳指紋」にまつわる解説が読みどころ。「記憶法」「記憶術」といった〝ハウツー本〟的な内容も多め。
眠っているとき、脳では凄いことが起きている
- 著 者:
- ペネロペ・ルイス
- 出版社:
- インターシフト
脳科学用語を交えながら、「睡眠と記憶」の関係について真摯に解説した一冊。
眠る秘訣
- 著 者:
- 井上昌次郎
- 出版社:
- 朝日新聞出版
古典の話題をちりばめながら、睡眠の本質的なこと基本的なことを概観する。
最新の睡眠科学が証明する必ず眠れるとっておきの秘訣!
- 著 者:
- 櫻井武
- 出版社:
- 山と溪谷社
睡眠と覚醒の脳内メカニズムなど、睡眠の多彩な話題を交えながら、眠るための「秘訣」を伝える。
睡眠障害のなぞを解く
- 著 者:
- 櫻井武
- 出版社:
- 講談社
本書は、「睡眠のしくみ」や「覚醒のしくみ」を司る脳の説明を少し交えながら、不眠症などの睡眠障害がなぜ起こるのか、また、その診断や治療はどのようになされるのかを解説したもの。「眠るスキル」を向上させるためのアドバイスもある。
火星の人類学者
- 著 者:
- オリヴァー・サックス
- 出版社:
- 早川書房
さまざまな困難や身体的変化に直面した有機体(人間)が、その状況に適応し、自らを再構成していくことをテーマにした七つの物語。
脳はなにげに不公平
- 著 者:
- 池谷裕二
- 出版社:
- 朝日新聞出版
「週刊朝日」の連載エッセイ「パテカトルの万脳薬」をまとめたもの。著者・池谷裕二らの論文を紹介したエッセイも登場する。
意識はいつ生まれるのか
- 著 者:
- マルチェッロ・マッスィミーニ/ジュリオ・トノーニ
- 出版社:
- 亜紀書房
意識の測定方法を、統合情報理論の提唱者自身が「情熱を込めて」語った一冊。
食欲の科学
- 著 者:
- 櫻井武
- 出版社:
- 講談社
「食欲」を制御する脳のしくみを、一般読者に向けて詳しく解説した本。
意識と脳
- 著 者:
- スタニスラス・ドゥアンヌ
- 出版社:
- 紀伊國屋書店
「過去二〇年間、認知科学、神経生理学、脳画像研究は、意識の解明に向けて堅実な実験を重ねてきた。その結果、意識の研究はもはや思索の域を脱し、その焦点は実験方法の問題へと移行してきた」(本書「序」より)
もう牛を食べても安心か
- 著 者:
- 福岡伸一
- 出版社:
- 文藝春秋
書名からは、狂牛病(BSE)にまつわる本だとわかる。だが、本書の真のテーマは、生命とは何か。
生命と食
- 著 者:
- 福岡伸一
- 出版社:
- 岩波書店
動的平衡論の観点から、「生命と食」について語ったコンパクトな一冊。62ページの小冊子。
プリオン説はほんとうか?
- 著 者:
- 福岡伸一
- 出版社:
- 講談社
ノーベル賞を受賞したセオリーである「プリオン説」を、批判的に再検討した一冊。
コネクトーム
- 著 者:
- セバスチャン・スン
- 出版社:
- 草思社
「遺伝子があなたのすべてではない。あなたはあなたのコネクトームなのだ」(本書より)
虹の解体
- 著 者:
- リチャード・ドーキンス
- 出版社:
- 早川書房
この本で著者ドーキンスがしたいことは、「科学における好奇心(センス・オブ・ワンダー)を喚起すること」(本書より)
賢い皮膚
- 著 者:
- 傳田光洋
- 出版社:
- 筑摩書房
皮膚にまつわる身近な話題、バリア機能、表皮と脳との類似性など、さまざまなトピックを論じる。後半で、「今では忘れ去られている「生命場」という考え方」を紹介しながら、分子生物学に対する見解を述べる。
第三の脳
- 著 者:
- 傳田光洋
- 出版社:
- 朝日出版社
皮膚は「第三の脳だ」という「宣言」を経て、生命とは何かという論考へ。その論考の軸となるのは、「開放系の熱力学」。因果律に疑問を投げかける大胆な論考。
皮膚は考える
- 著 者:
- 傳田光洋
- 出版社:
- 岩波書店
皮膚の「バリア機能」を解説し、また、皮膚と脳との類似性を示す。そして、皮膚科学の観点から東洋医学を考察。心を打つエピソードもあり。