宇宙論/宇宙全般関連レビュー
多田将の本、どれを読む?
多田将は、加速器を使用した「すごい」ニュートリノ実験(T2K実験)に携わっている、金髪の物理学者。素粒子物理と宇宙を、喩えを駆使してわかりやすく解説。ユニークな語り口も好評。
ユニークな宇宙講義を〝聞きたい〟方におすすめの本
- 著 者:
- 多田将
- 出版社:
- イースト・プレス
笑いを交えたユニークな語り口のなかに、著者の科学への真剣さが垣間見える『すごい宇宙講義』(多田将)をオススメ。全4回の連続講演を元にした、臨場感あふれる、〝聞かせる〟宇宙講義。
宇宙の約95パーセントを占める未知なるもの。ダークマター(暗黒物質)とダークエネルギー(暗黒エネルギー)
存在が浮かび上がる〝見えない〟ものたち。見えない重力源「ダークマター」。宇宙の膨張を〝加速〟させる「ダークエネルギー」
時空のさざ波、重力波
重力波は、アインシュタインの一般相対性理論から導かれる物理現象。ノーベル賞級といわれ、待ち望まれた重力波の検出が成し遂げられ、ついに、「重力波天文学」の幕が開いた。
「原始重力波」とは何か、「Bモード偏光」とは何か、に興味のある方におすすめの本
2014年3月にはじまった「原始重力波発見騒動」の顛末など、著者の素顔が垣間見える、さまざまなエピソードを盛り込んだ『宇宙背景放射 「ビッグバン以前」の痕跡を探る』(羽澄昌史)をオススメ。
重力波、ブラックホール、アインシュタイン方程式、に興味がある方で、〝ハードな一般向け解説書〟を好む方におすすめの本
エピソードが豊富で、また、一般書ではあまり見かけないハードな内容もある、そのバランスの良さが魅力の『ブラックホール・膨張宇宙・重力波 一般相対性理論の100年と展開』(真貝寿明)をオススメ。
〝この宇宙は人間にとってあまりにもうまくできている〟という意味を知りたい方におすすめの本
- 著 者:
- マーティン・リース
- 出版社:
- 草思社
著者が「宇宙を作るレシピ」と表現する「6つの数」を切り口にして、宇宙の進化を描き出した『宇宙を支配する6つの数』(マーティン・リース)をオススメ。
宇宙論の分野に登場した「人間原理」とは?
まるで人間の誕生が必然であったかのように見えてくるほど、この宇宙は人間にとってあまりにもうまくできている。
宇宙に興味があり、素粒子物理学の世界をちょっと覗いてみたい方におすすめの本
素粒子物理学の基本と宇宙のめぼしい話題をわかりやすく解説した、科学書として異例の大ヒット作『宇宙は何でできているのか』(村山斉)をオススメ。
やさしい宇宙論入門書をお探しの方におすすめの本
- 著 者:
- 佐藤勝彦
- 出版社:
- 宝島社
古代の宇宙観から最新のブレーン宇宙論までやさしく解説したベストセラー『眠れなくなる宇宙のはなし』(佐藤勝彦)をオススメ。
村山斉の本、どれを読む?
数物連携宇宙研究機構の初代機構長の村山斉。専門は素粒子物理学で、難解な素粒子理論のポイントを、すっぱり切り取って見せてくれる解説が好評。