科学本のなかの言葉–4–(朝永振一郎の言葉)

「ふしぎだと思うこと これが科学の芽です
よく観察してたしかめ そして考えること これが科学の茎です
そうして最後になぞがとける これが科学の花です」

――朝永振一郎
「京都市青少年科学センター所蔵の色紙」

上記の言葉が記されているのは、『重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る』。この本は、「重力は弱い」などの「重力の七不思議」から説き起こし、アインシュタインの相対論やスティーブン・ホーキングの仕事などを解説し、量子力学の基礎にふれ、いま究極の理論となることが期待されている「超弦理論」までを辿ったもの。

朝永振一郎の言葉は、「はじめに」のなかで紹介されている。この紹介のあと、著者・大栗博司は、つぎのように続けている。

「重力は私たちの地上での生活を支配している力ですが、あらためて考えてみるといろいろ不思議な性質があります。第一章では、そのうち「七つの不思議」を選んで、これを本書の「科学の芽」とします」

自然は、とても不思議だ。私たちが住むこの世界の成り立ちは、普段私たちが思っているほど自明とはいえないようだ。その不思議が、『重力とは何か』では巧みに描き出されている。

初投稿日:2016年05月23日
最終加筆:2017年08月31日

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