生物関連レビュー
細胞膜という境界を通して、生命の巧妙な仕組みを眺めてみたい方におすすめの本
「閉じつつ、開いて」いる細胞膜。生命は、「閉じつつ開く」という困難をどのように克服し、細胞レベルでの恒常性を維持しているのか。このことを論じている『生命の内と外』(永田和宏)をオススメ。
リチャード・ドーキンスの本、どれを読む?

リチャード・ドーキンス(Richard Dawkins)は、世界的に著名なダーウィニズムの語り手。劇的な喩え、豊富な事例、読者を説き伏せる力強い筆致で、進化は事実であると説く。
生物という〝複雑なもの〟はどのようにして存在するに至ったのか。リチャード・ドーキンスの見解を知りたい方におすすめの本
著名なドーキンスが進化をどのように考えているのかがよくわかる『盲目の時計職人 自然淘汰は偶然か?』(リチャード・ドーキンス)をオススメ。
進化の観点からウイルスを見つめ、生命とは何かを考えてみたい方におすすめの本
ときにエピソードを巧みな表現で綴り、ときに喩えを駆使した解説を試み、ときに生命とは何かという壮大なテーマに取り組む『ウイルスは生きている』(中屋敷均)をオススメ。
DNA、RNA、タンパク質、そしてこれらの関係の基礎を〝学ぶ〟ことができる一般向けの本を探している方におすすめの本
冒頭から第3章までの約100ページをじっくりと読むだけで、DNA、RNA、タンパク質、そしてこれらの関係の基礎を学ぶことができる『細胞の中の分子生物学 最新・生命科学入門』(森和俊)をオススメ。本書のハイライトは「小胞体ストレス応答」の解説。「京大理学部での講義の集大成」
福岡伸一の本、どれを読む?

福岡伸一は、有名な科学専門誌『ネイチャー』に論文が掲載されたことがある生物学者。その確かな科学知識と美しい文体を融合させて、稀に見る、抒情に富んだ科学本をつくりあげている。代表作は大ベストセラー。
感染症の病原体をつきとめていく生物学的手法、プリオン病の研究史、に興味がある方におすすめの本
ノーベル賞を受賞したセオリーである「プリオン説」を批判的に再検討した『プリオン説はほんとうか?』(福岡伸一)をオススメ。