これが物理学だ!
著 者:
ウォルター・ルーウィン
出版社:
文藝春秋
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デカルトの誤り
著 者:
アントニオ・R・ダマシオ
出版社:
筑摩書房
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宇宙を創るダークマター
著 者:
キャサリン・フリース
出版社:
日本評論社
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意識と自己
著 者:
アントニオ・R・ダマシオ
出版社:
講談社
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物理学者のすごい思考法
著 者:
橋本幸士
出版社:
集英社インターナショナル
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量子革命
著 者:
マンジット・クマール
出版社:
新潮社
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ユニークな宇宙講義を〝聞きたい〟方におすすめの本

すごい宇宙講義
著 者:
多田将
出版社:
イースト・プレス
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本書は、全4回の連続講演を元にした、臨場感あふれる、〝聞かせる〟宇宙講義。

(笑)という記述がたくさん出てくるユニークな語り口と、それにぴったりと合ったイラスト、また、ときおりアニメの話が登場するなど、気楽な読み物という雰囲気の本だ。そのような雰囲気のなかに、著者の科学への真剣さが、一本の芯のように通っている。そこが、この本の魅力だと思う。

気楽な読み物という雰囲気ではあるが、実のところ、さまざまな知見を得ることができる読み応えのある本だ。そして解説は、巧みな喩えを用いた、わかりやすい解説。

ただし、最初のテーマがブラックホールと相対性理論なので、ちょっと戸惑う感じの入口と言えるかもしれない。入口より、もっと奥のほう、出口付近がおもしろい。この本は、読み進めるほどにおもしろくなっていく本だと私は思っている。

著者の専門は、素粒子物理学。宇宙関連の知見だけでなく、素粒子関連の知見も得られる本であることも伝えておきたい。

本書は、「ブラックホール」「ビッグバン」「暗黒物質」「そして宇宙は創られた」の4つの章(と3つの長めのコラム)からなる。

最後に、この本についての著者の言葉を紹介したい。「じつは、僕は本書の中で、宇宙そのものの魅力ではなく、宇宙について人間がいかに考えてきたか、ということをお伝えしたいと思っているのです」

私は単行本を読んでレビューを書いた。文庫版は中央公論新社より出版されている。

初投稿日:2017年05月23日最終加筆:2022年12月27日

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